仕立てられたオンコを、なるべく小さくしていきたい、とのご要望。
表面の葉が密になっていればいるほど、幹の近くには葉が生えていません。
表面の葉がカバーのように木全体を覆っているため、日光も新鮮な空気も内側には入らないからです。
そのため、内側は枯枝を含む細かい枝でいっぱいになっており、手が入る隙間もないほどです。
その場合、樹木の大きさを、一度に小さくすることはできません。
どうするか。
葉を残しつつギリギリまで刈り込み、同時に内側の不要枝を取り除いて透かすのです。
それにより、幹元に日光や空気が流れ込み、内側での萌芽が促されます。
幹元の葉が生きるようになるにつれ、徐々に小さく刈込むことができます。